住友林業クレスト(愛知県名古屋市)は、世界一軽い木材と言われる「バルサ」を活用した「オリジナル木製防火戸」の本格販売を始める。都市部の3・4階建てや、病院併設住宅などのニーズに応えるねらいで、同社と住友林業・筑波研究所が中心となって開発した。
バルサは柔らかい材であるため、建築分野では釘やビスがきかないなどの課題も多かったが、新商品はその軽さに着目。LVLの芯組にバルサ材を充填、鉄芯で補強することで、軽量化と遮炎性能の向上を実現した。重さは約25kgと、従来製品よりも約35%軽いため、運搬や施工、開閉が容易。
また、厚みを通常の防火戸よりも約10%薄い36ミリとしたことで、一般扉との統一性がはかれる。
販売価格は1セット約15万円~。従来製品と比べ20%のコストダウンに成功した。
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