積水化学工業(大阪市)住宅カンパニーの調査研究機関である住環境研究所(東京都千代田区)は、「時差家族の住まいと暮らし満足度」調査の結果を公表した。夜勤・交代制勤務や不定休の家族がいるために、家族間で生活時間が揃わない「時差家族」が多く存在することが見えてきたという。
持ち家世帯のうち「家族に夜勤あり」は10%で、「家族で休日が揃わない」の34%と合わせて、4割強が時差家族であった。時差家族の「注文住宅」居住は、「建売、マンション」居住よりも「満足」「まあ満足」層が7~18%多く、時差なし家族の「注文住宅」と「建売、マンション」の満足度差3~4%と比べて差が大きかった。時差家族は時差なし家族に比べて、既成の住まいが適合しにくいことが考えられる。
就寝室の使い方では、時差家族は就寝専用とした人が、衣類収納や着替え室など就寝以外の用途と兼用するよりも、満足度が高い傾向がみられた。
同調査は、2014年7月に、25~79才の住宅所有者またはその配偶者かつ、築15年以内の持ち家一戸建てに2人以上の家族で居住している人を対象に行ったインターネット調査で、有効回答数は2925件。
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