山口県で地域型の木造住宅にかかわる設計者、施工業者と生活者が集まったグループ、山口民家作事組(やまぐちみんかさくじぐみ)による木と土の家がこのほど完成した。
完成した家と参加者
一般生活者向けの家づくり講座の一環として作られたもの。講座は全13回で、プロの指導のもと材料の加工から建て方まで参加者自ら行った。広さ2畳ほどの建物だが、仕口、版築、小舞壁など山口の伝統的な方法で建てた。また、屋根にスナゴケによる緑化を取り入れるなど新しい技術にも取り組んだ。
同グループでは今年度の取り組みとして、この建物を使って温熱環境の検証を行うとともに、伝統的な家づくりを伝えるセミナーなども開催していく予定。