ミサワホーム(東京都新宿区)とミサワホーム総合研究所(東京都杉並区)、KDDI(東京都千代田区)は、地震発生時に建物の被災度を判定してリアルタイムで入居者に知らせる被災度判定計を共同開発した。「GAINET(ガイネット)」という商品名で4月下旬より、ミサワホームが発売する。
新システムは、住宅の基礎部分に計測部を設置し、住宅内の表示部で計測した地震波をもとに分析したリアルタイム震度と、建物と地盤の被災度ランクを表示する仕組み。危険な状態を音と連動して警告する。
測定された震度や建物の被災度のデータは、KDDIのネットワークを経由して瞬時にクラウドサーバーにも集約される。ミサワホームが全国の建物ごとの被災度を短期間に把握し、建物の緊急度に応じたオーナーサポートを行う。
設置対象は2015年4月以降に建築請負契約を締結したミサワホームの木質系戸建て住宅。
ミサワホームグループとKDDIは今後、今回のネットワークを生かした情報収集・分析の可能性を探り、新たなオーナーサポート体制の構築や利便性の高いサービスの提供を検討していく。
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