新建新聞社・新建ハウジングでは、東日本大震災後の工務店の状況について、資材不足対応、受注状況を中心にアンケート調査・ヒアリングを行った。その一部を抜粋して紹介する。
各社とも資材不足には苦労しながらも在庫や臨機応変の処置でたくましく対応している。
[b][size=medium”>[color=0000CC]兵庫県・工務店[/color][/size][/b] [size=medium”>発注の徹底で震災前より利益増えた[/size]
針葉樹合板がないが、震災後早めに在庫を確保していたので何とかなっている。在庫がなくなったら、この後は輸入OSBで対処する予定だ。4月末~5月頃にコンテナ便が届くとの連絡があった。パーティクルボードも現在5棟分は確保済み。
エコキュートや水まわりは、基本的に取引先に在庫があるもので対応。品番指定はしていない。この点でお客様にご了承いただいている。
このように全体として5末までの予定はたったが、6月以降はふたを開けないとわからない。一方で、リフォームについては着工をお待ちいただいているが、震災ということでご理解いただいている。
工夫としては、早めに資材を押さえるため、事前発注、先契約(普段より1~2か月前)などを心がけ、早めに回すようにしている。その結果、震災前よりも利益が増えている。
[b][size=medium”>[color=0000CC]長野県・工務店[/color][/size][/b] [size=medium”>工程などの工夫で6~7月までは乗り切れる[/size]
根太を入れているので構造用合板は12ミリを使用している。24ミリよりは12ミリは手に入りやすい。ただ、それにしても早めに発注が必要で、注文も大きな単位ではできない。
キッチンについてはK社のものが入らなかった。その施主は隣に両親の家があるので、キッチンなしで入居してもらった。
しかし、まったくすべてがストップしている現場はなくて、工程などを工夫しながらできるところから進めている状態だ。6~7月までは何とかしのげそうだが、その頃には資材不足も落ち着いていてほしいと思う。
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