断熱材輸入・販売のアイティエヌジャパン(本社:奈良県)は、グラスウールなどの不足にともない羊毛断熱材「ウールブレス」の問い合わせが増加。注文も通常の2倍以上のペースになっていることから、今後、入荷量を増やしていく。
同社齊藤勉社長によると、住宅エコポイントなどの需要増によって無機繊維系断熱材の供給がひっ迫した昨年10月頃から製品の引き合いが増加。震災後も同じペースで推移しているという。「先行きは不透明だが、計画停電の影響を考えるとグラスウールの需給は当面タイトと思われる」として、供給を拡大していく考えだ。
製品のタイプは各種あるが、Ⅱ地域以南の壁であればバージンウール70%・中空ポリエステル繊維30%の100mm品で次世代省エネ基準に対応する。ホルムアルデヒドの放散は告示対象外。設計価格はm2あたり2100円。現在は在庫があり指定日に納品できるが「なるべく早めの注文を」(齊藤社長)と呼びかけている。
代替品として廉価な製品を求める場合は、ウールカーペットの製造時に出る端材を使ったリサイクルウール80%・ポリエステル繊維20%の製品もあり「性能はほとんど変わらない」(同)という。
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