積水化学工業 住宅カンパニーが分譲事業を強化。[太陽光発電+蓄電池+HEMS]の3点セットを標準装備してエネルギーの自給自足をめざす普及価格の分譲型スマートハウス「スマートパワーステーションα(アルファ)」を4月25日に発売する。
2017年4月の消費再増税を見据え、30代をターゲットにした高コスパ商品として開発。坪58万円〜、約30坪で総額1800〜1900万円と、値頃感のある価格を実現した。2013年の発売以降、累計3000棟超えのスマハ商品「スマートパワーステーション」よりも坪あたり8万円リーズナブルな価格設定だ。
普及価格を実現するために、工場生産にこだわり現場作業を省力化、コストダウンを図った。
たとえば、屋根+太陽光パネル、バルコニー、玄関ポーチといった外回りの大型部品を工場内でユニットに取り付けて出荷。また、職人の技量にゆだねられていたキッチンや階段の取り付け、トイレ・収納といったクローズ空間の内装も工場内で行うようにした。これにより現場作業全体の工数を10%削減(据え付け工事を40%減、大工工事を25%減)することに成功。
もともと同社の得意分野であった工場生産を徹底させることにより、深刻な課題となっている職人不足や労務費圧迫、輸送コストの問題を解消できるとする。来年9月をめどに、他の商品でも順次、工場生産効率の向上を図っていく。
また、既存の3点セット搭載住宅のHEMS採取データを活用して、エネルギー収支ゼロ(ZEH)を達成するのにちょうどいい創・蓄エネ機器の容量を設定。太陽光発電5〜8kW、室内蓄電池4.4kWhを標準で設置するほか、冬の快適性を高めるため新たに温水ヒートポンプ式床下ふく射暖房「新ウォームファクトリー」を標準装備する。蓄電池については、業界最長の蓄電池容量20年保証付き。
この新商品を使って普及価格の分譲事業「スマートハイムシティ ホワイトアベニュー」の展開を開始。主力商品として育て、今年度500棟(うち分譲建売200棟)、来年度1000棟(同400棟)の目標を掲げ、スマハ市場を席巻したいとする。
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