OMソーラー(浜松市、飯田祥久社長)は4月16日、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の事業の一環で行っている太陽熱をフル活用するモデルハウスの見学会と太陽熱活用に関するセミナーを浜松市で開催した。それぞれ約120人が参加した。
NEDOの事業は太陽熱利用を進めるため実際のシステムを実住宅で評価を行うもの。OMソーラーは全国5カ所(北海道、宮城、浜松、鹿児島、沖縄)で地域にあった太陽熱活用住宅を建設し、検証を進めている。
「2030年の標準仕様を学ぶ住まいの公開セミナー」と題した午後のセミナーの部では、基調講演を行った東京大学大学院准教授の前真之氏が、断熱性能の向上の重要性を強調したうえで、日本らしい自然エネルギー活用方法として太陽熱利用の検討を促した。加えて「1棟1棟の性能向上はもちろん、その数を増やしていくことが非常に重要」と強調した。
OMソーラーの実証研究では前氏が技術面での監修を行い、5カ所の各地のモデルハウスでの太陽熱の効率的な利用方法を検証していく。浜松と鹿児島では無暖房、無給湯を目指す。
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