総合建材メーカー・問屋のコボット(本社:大阪府)は、震災後から壁用・床用ステンブレースシステムの問い合わせが増加。東北・北関東の比較的被害が軽微な地域での需要を中心に、通常の2倍程度のペースで出荷を行っている。
ステンレス製のブレースをタスキに張って壁面・床面を補強するシステム。構造用合板の代替品として引き合いが急増している。「一部が壊れたり傾いたりした住宅の修理が急がれるなか、入手困難な面材に替わる材料・工法として、毎日問い合わせがある。製品コストはアップするものの壁を壊さなくても施工でき、切り替えは難しくない」(同社担当者)とする。
壁用ブレースは壁倍率2・7~3・3倍で大臣認定取得済み。床用の水平ブレースは、大臣認定は取得していないものの強度試験を実施し、床倍率2・9~3・6倍相当の強さを確認している。
同社によると、納期は、流通のトラブルなどによる遅れを除けば注文から中1日。在庫があり、即出荷できる体制だ。ステンレス製のため、復興が本格化しても原料が不足するおそれは少ないという。
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