パナホーム(大阪府豊中市)は4月1日、“エネルギー収支ゼロ”を超えるエコ性能「ゼロエコ」を標準採用した戸建て住宅商品NEW「CASART(カサート)」発売した。屋根・外壁・床などの主要部材を約2倍に大型化することで施工を省力化、同等構造の従来商品よりも工期を約10%(6日)短縮できる点も特徴という。
同社では、国の誘導施策より2年早い2018年に戸建て住宅の100%ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)化を目指しており、NEWカサートはこの実現に向けた主力商品という位置づけ。経済産業省のZEH補助制度の要件をクリアする断熱性能(UA値0.6以下)を標準で実現した。
また、独自の制震鉄骨軸組構造により、高い耐震性と設計の自由度を両立。超高層ビルに採用されている制震技術をダウンサイジングして採用、建物を支える材料が地震の揺れで変形するのを防ぐ。
さらに、非常時のバックアップ電源としても役立つ「太陽電池モジュール・HIT+リチウムイオン蓄電池ユニット」を連携。パナソニックの「スマートHEMS」により、家全体と部屋ごとのエネルギー消費量を見える化するほか、電力消費のピーク時にはエネルギー消費を抑制したり、エアコンや照明、窓・シャッター、玄関の電気錠などのコントロールにも対応する。
試算によると、太陽光発電4.61kW搭載で年間光熱費は約6万3000円のプラスに。20年前の住宅と比べて年間光熱費を約28万4000円低減できるとする。
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