LIXIL(東京都千代田区)は4月1日、同社が運営するリフォームフランチャイズチェーン(FC)を完全統合し、新たに「LIXILリフォームショップ」としてスタートした。今後のストック住宅市場への移行を見据え、販売施策を強化していく。5月中旬からエリアごとにテレビCMを放映し、それにあわせて全国の加盟店が参加する全国一斉フェアを行う。3月末時点で425店の加盟店を2015年度中に600店舗まで引き上げる計画だ。
同社は、2012年に旧トステムのFC「ホームウェル」と旧INAXのFC「LIFA」を「LIXILリフォームチェーン」として結びつけた。ただ、その後も「ホームウェル」ブランドと{LIFA」ブランドは残っていた。今回、そうしたブランド間の「垣根」をなくしてひとつのFCとして、統一ブランドでネットワーク運営を強化していく。
新ブランドは、「プロファイリング」(行動科学などに基づいた情報収集・分析)をもとに顧客の隠れたニーズを浮き彫りにし、豊富なラインアップの定額リノベーションでニーズにそった新しい暮らしを実現する「コト・リフォーム」を提案していく。
部品の交換から、より暮らしに踏み込んだ提案まで地域密着で提供していく。ZEH(ゼロ・エネルギー住宅)やパッシブモデルなど高性能なパッケージリノベーションも提供していく予定。
同FCを統括する同社リフォーム事業部の田口和敏・事業部長は「地域の工務店、リフォーム会社の持つ技術力を生かしたネットワークとして訴求し、住まいのことで生活者が安心して相談・依頼できる組織を目指す」と話す。施工面だけでなく、リフォームローンの提供など、サービス業として求められる接客など、加盟店の人材育成にも力を入れていく。
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