TOTO(北九州市)は、ボリュームゾーンとする「ウォシュレット」に採用している吐水技術で、一般社団法人日本流体力学会(東京都目黒区)の2014年度学会賞「技術賞」を受賞した。受賞名は「バルーン状大気泡を用いた間欠吐水技術の開発と省エネ温水洗浄便座の普及」。
同学会は、水や空気など流れを扱う学問の学会で、毎年1回、学会賞として論文賞・竜門賞・技術賞・FDR賞を授与している。同社が受賞した「技術賞」は、流体力学的に画期的な技術であることに加え、実用化されて多くの人の役に立っていることが選考条件。「該当なし」の年もあり、同賞が授与されるのは、2010年度の「小惑星探査機はやぶさ回収カプセルの熱・空気力学設計」以来、4年ぶり。
受賞対象技術は、ポンプなどメカニカルな部品を使わず、水と空気の流れの制御だけで、水玉吐水を実現したもの。高い洗浄感を保ちながらも節水を可能とし、「ウォシュレット」の省エネ化に貢献している。従来品と比べて、使用水量は約40%、年間消費電力量は約35%の削減できるという。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。