日本合板工業組合連合会(日合連)は、合板の輸入などで非JAS製品が市場に出回ることに対し、JAS国産針葉樹構造用合板の使用を呼びかけている。3月28日付で会長名での声明を発表した。すでに会員メーカーは増産態勢に入っており、4月になれば供給は戻るとして、取引先などにも冷静な対応を要請している。
被災地の合板工場が震災の影響で一時的に生産・出荷をストップしたことなどから、進行中の物件で工事がとまるなど、大きな影響が出ている。こうした事態に対応するために、一部の事業者では、輸入などで急場をしのごうとするところも出ている。
一方で、秋田プライウッドや、丸玉産業、日新グループなど被災していないメーカーがすでに増産を開始するなど、被災地分の生産をカバーする動きが本格化している。また、被災したセイホクグループでも、品質が確認できた在庫品から出荷を再開するなど、被災地でも出荷・生産を再開するメーカー・工場が増えている。仮設住宅の建設状況にもよるが、輸入品が国内に入ってくる6月くらいからは余剰となる可能性もある。
日合連では、シックハウス問題などの観点からも「低品質な非JAS合板などの使用を控え、JAS国産針葉樹構造用合板(F☆☆☆☆)をして欲しい」としている。
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