宮城県東松島市は、柳の目北地区で8月入居を目指して整備している「東松島スマート防災エコタウン」で、戸建て住宅70戸と集合住宅15戸からなる災害公営住宅85戸と周辺の病院、公共施設などを結ぶ自営線によるマイクログリッドを構築する。設計・施工は積水ハウス(大阪市)。
マイクログリッドとは、既存の発電所からの電力にほとんど依存しない、エネルギー供給源と消費施設をもつ小規模なエネルギー・ネットワーク。同タウンは、敷地を超えてエネルギー相互融通を行う日本初のスマートグリッドとなる。
系統電力が遮断した場合にも、同タウン系統内の太陽光発電を蓄電池を用いて、大型のバイオディーゼル発電機と組み合わせることで、3日間は通常の電力供給が可能。大震災のような長期の停電時にも、病院や集会所などへの最低限の電力供給の継続を可能とする。
同事業は、復興まちづくり計画、環境未来都市構想の一環として、環境省の「自立・分散型低炭素エネルギー社会構築推進事業」の補助金を受けている。
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