スマートウェルネス住宅研究会開発委員会の第2回シンポジウムが3月2日、東京で開催された。主催は一般社団法人法人日本サステナブル建築協会(JSBC)。委員会が高齢化への対応として、スマートウェルネス化による効果や今後の調査・開発の方向性を発表した。
シンポジウムでは、健康・生活サービス部会、エネルギー情報・設備システム部会、住宅産業部会からの報告のほか、国の補助事業として全国規模で行われている断熱改修と健康度の向上に関する調査について進ちょく状況の説明があった。
健康・生活サービス部会からは、慶応義塾大学の伊香賀俊治教授が室温の上昇により血圧の低下が見られることや室温変化が10℃で1日の活動量が1400歩減ることなどを紹介。エネルギー情報・設備システム部会からは芝浦工大の秋元孝之教授がHEMS的な技術を使って省エネ効果だけでなく非省エネ分野の効果を定量化することで、住宅・社会のスマートウェルネス化を実現に向けた検討の方向性を説明した。住宅産業部会からは日本建築住宅センターの大竹亮氏が「高齢者すまい/すまい方評価ツール」の開発状況やスマートウェルネスハウスに対応したCASBEEの簡易ツールの開発状況、住生活サポートに関する情報活用のあり方などの検討状況を報告した。
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