永大産業(大阪府大阪市)はこのほど、化粧パーティクルボードとしては国内初の「FSC-CoC認証」を取得した。認証製品は、素材パーティクルボードの全製品(Pタイプ:フェノールを除く)および化粧パーティクルボードの全製品(NQシリーズ:防湿シート仕様を除く)。
「FSC-CoC認証」は製造・加工・流通における認証制度で、世界的な森林認証機関・FSC(森林管理協議会)による認証材を製品に一定以上使用し、かつ製造から流通までの全工程が適正に管理されていることを証明するもの。
森林から最終製品までのすべての工程を「管理の連鎖」でつなぐことにより、製品の追跡と環境意識の高い消費者に向けた差別化が可能になるとされている。
同社は、合板の端材・残材の有効活用を目的に1969年からパーティクルボード事業を開始。現在、福井県敦賀市、山口県熊毛郡、福島県いわき市にある子会社(永大小名浜)の3工場を稼働。今回の認証取得には、原材料の木材チップの集荷から最終製品の生産まで一貫体制をもつ同社ならではのつよみを活用した。
現時点ではFSC認証材として岡山県産材を使用。今後は国産材の利用促進、地産地消の取り組みを進めるため、他のエリアにも拡大していくとする。
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