住宅性能評価・建築確認事業を手がける住宅性能評価センター(東京都新宿区)は2月2日、電子認証(電子印)を使ったインターネットによる建築確認申請を受理し、確認済証を初めて交付。インターネット申請物件第1号は都内の分譲住宅だった。
従来の建築確認申請では、申請書類や設計図書のすべてを印刷して申請者・設計者が押印する必要があり、手続きの煩雑さがネックとなっていた。そんななか国土交通省は2014年5月、「建築確認手続き等における電子申請の取扱いについて(技術的助言)」を公表してインターネット申請の取り扱いについて明示。
同社は昨年12月26日に国交省の認可を受け、技術的助言に準拠したインターネット確認申請の受け付けをスタートした。
電子化によるメリットはいくつもある。まず、ペーパーレス化の実現だ。
そして最大の利点と言えるのが、時間・場所にとらわれずに申請業務を完結できること。申請図書を持参・郵送する必要がなく、すべての作業がパソコン上で可能になるため、設計者は事務所に居ながらにして申請~確認済証受領までを行うことができる。
確認済証受領までの期間も2~3日短縮、スケジュールにも余裕が生まれる。
同社の昨年度の確認交付実績は約2万1000件で、このうち40%にあたる約8400件をインターネット申請に切り替えたいとしている。
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