愛知県三河安城市の地域工務店・明城は、自社で実践する板倉壁と土壁のハイブリッド工法でつくられた住宅の温湿度の実測結果を公表する勉強会を3月14日(土)愛知県名古屋市の愛知県産業労働センター(ウインクあいち)で開催する。
同社は杉板落とし込み板壁30ミリ、土壁45ミリ、木質繊維パネル(構造と断熱を兼用)12ミリを重ねた独自仕様を提案してきた。
今回はさらに屋外側に遮熱シートを貼り室内外それぞれに空気層21ミリを確保した新仕様を提案。昨年7月に新仕様の実物大実験住宅を建築し、東洋大学土屋喬雄名誉教授と共同で建物内の温湿度測定をお開始しており、2月中旬までに夏・冬の実測結果がでそろう。
新仕様は計算シミュレーションで熱貫流率0.7568[W/(㎡・K)]となり、平成25年省エネ基準の外皮性能もクリアできることを確認。今回の実験では計算通りの温熱性能が得られるかを検証する。計算値と実測値は現在検査・評価機関の(株)確認サービスに持ち込み、平成25年省エネ基準の外皮性能として認められるかどうか確認をとっており、2月中にも結果が出る見込みだという。
勉強会は一般住まい手のほか、同業の工務店・設計事務所でも参加できる。参加費は(テキスト代)1000円。実物大の実験棟は三河安城市内にあり、希望者は随時建物見学が可能。勉強会当日も公開する予定。
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