アキレス(東京都新宿区)は1月、室内用の小型免震装置「グラレス」を量販店やホームセンターなどで発売する。
これまで、室内での地震対策としては家具などを固定する金具や突っ張り棒などの耐震部材が一般的で、地震の揺れを吸収する「制震」対策や、揺れを直接伝えない「免震」対策は進んでいなかった。
新商品は免震に着目。地震の被害を避けたいものの下に敷くだけで揺れの被害を低減する、コンパクト(直径207ミリ、厚さ19ミリ)で軽量な円形の装置だ。
具体的には、住宅内にある水槽や本棚、店舗のショーケースの転倒・落下防止に利用できるほか、複数の免震装置や天板を活用することで大型品や重量物にも対応する。1つあたり30kgまで積載可能。
日本大学理工学部で性能評価を行ったところ、地震発生時を想定した入力加速度に対して約80%減衰という高い免震性能が得られることが確認できたという。
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