羊毛断熱材のコスモプロジェクト(本社:福岡県)は現在、24時間体制で工場をフル稼働している。
流通に関しては、製品を出荷しても北海道と東北6県で荷受ができない状態。関東方面も時間指定製品の荷受ができず、ほかの地域も配送の遅れが発生している。が、輸送が回復すれば「おおむね2週間程度の納期で出荷できる」(同社)見通しだ。
同社も、住宅エコポイントなどによる断熱材の注文が落ち着いてきたところで、地震発生後に再び引き合いが増加している。グラスウールの生産が一部で止まっていることから、それに代わる製品としての需要が出ているようだ。
同社は当面、現状の24時間工場フル稼働を維持して注文に応えていく方針。断熱材の需給ついて「先の見通しは見えない」(同)とするが、最近の供給ひっ迫の問題をふまえ、今後はユーザーに対する「安定供給制度」もスタートしたいという。一定の取引条件を明示し、お互いが合意できれば常に安定した納品を約束する、といった内容を検討している。
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