スギの三層クロスパネル「Jパネル」の製造・販売を行う協同組合レングス(鳥取県)は今週末から、現状の人員でできる範囲の増産を行うとしている。これにより、同パネルの生産量は5%程度上がる見込みだ。
同社では全国3工場合わせ、月あたり約6000枚のJパネルを生産。合板供給のひっ迫により、根太レス工法などに使われる厚もの合板の代わりとしての注文が増えているという。こうした需要に応えるとともに、既存の顧客へ極力影響を与えないようにするため、このほど増産へと踏み切った。
「今後、OSBなどが海外から多量に入ってくるまでは、面材のひっ迫が続く可能性がある。5%程度の増産はわずかかもしれないが、足りない分を少しでもカバーしていきたい」(同組合担当者)と話す。
同組合でも燃料不足や計画停電の影響で、出荷・流通に制約がでている。現在は東北6県と北海道、茨城に発送ができない状態。また関東・甲信越、東海、近畿などでも配送の遅れが発生し、納期指定ができない状況にある。
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