総合資源エネルギー調査会の新エネルギー小委員会の系統ワーキンググループは12月16日、3回目の会合を開催し、各電力会社による導入量のシミュレーション結果をもとに、再生可能エネルギーの導入量の拡大方策などを検証した。
拡大策として具体的に検討したのは、太陽光・風力発電の出力抑制ルールの見直しや蓄電池の導入など。例えば、出力抑制は現行では500kW以上の太陽光・風力発電について、年間最大30日実施できることになっているが、これを最大60日にしたケース、時間単位で実施するケース(年間最大、太陽光は360時間、風力は720時間)、出力抑制の範囲を新規の500kW未満にも拡大するケース、出力抑制の範囲を既設の設備にも拡大するケースなどで導入拡大量を試算した。
このうち、時間単位での出力抑制や500kW未満への対象拡大は効果があるとの試算結果が示された。
出力制御システムを導入する場合、住宅用太陽光(10kW未満)で1台あたり5000円の追加費用が必要との試算も示した。
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