デコス(山口県下関市)は、新聞紙をリサイクルしたセルロースファイバー断熱材「デコスファイバー」で、カーボンフットプリント(CFP)マークの数値更新を実施した。新しいCFP値は10kgで、2011年11月に測定した旧CFP値11.9kgに対して、16%の削減を達成している。
今回の更新は山口工場に加えて、新たに埼玉県飯能市に関東工場を設けたことによるもの。製造拠点を2カ所とすることで、輸送距離の大幅な短縮を図り、鉄道輸送をトラック輸送を組み合わせたモーダルシフトを推進し、輸送効率を向上させ、流通段階での温室効果ガス排出量の大幅に削減した。両工場の電力消費量を細分化し、製造工程における電力消費量を把握するといった排出量を見える化する取り組みを進められたことによる。
新たなCFPマークが表示された同商品は、近日出荷開始予定。同商品は、他の断熱材と比較して、製造時のCO2排出量が極めて低い。「デコスドライ工法」で責任施工をしており、壁体内に隙間なく充填できるなど施工性がよく、建物自体の省エネルギー性を担保しやすいという特徴がある。同社では、省CO2性能を第三者による評価を受けた数値として公表したいとして、経済産業省などのCFP制度試行事業や一般社団法人産業環境管理協会(東京都千代田区)のCFPコミュニケーションプログラムの取り組みを推進してきた。
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