ホームリサーチ(愛知県東海市)が主催する全国の参加工務店を対象にした「工務店グランプリ」第3回の表彰式が4日、都内で開催された。施工技術を競うもので、デザインなどは評価対象外。今回は全国から280社が参加した。
第1位はオガワホーム(埼玉県草加市)。同社は前回も参加しており2位を獲得している。代表取締役の小川勉さんは、「施工品質は、なかなかお客様に評価を頂くのが難しい部分。それがこのような評価システムで証明することができるのは嬉しい。昨年グランプリ2位を頂戴して以降、思わぬ方面から受注を頂いている。表に出ることがなかった部分が外部に出て、効果を実感している」と喜びを語った。
第2位は幸和ハウジング(静岡県浜松市)、第3位は桧住建(滋賀県高島市)、第4位はecoaハウス(北海道千歳市)、第5位はトータルハウジング久野(神奈川県相模原市)。
評価は、募集期間に応募された住宅に対し、(1)地盤・基礎(2)木工事(3)屋根工事(4)防水(5)断熱(6)内装下地(7)外装下地(8)現場管理・工程管理(9)総合評価の9項目で行われる。ホームリサーチのランダムに選ばれた(ただし評価工務店とは異なる地域の出身者のみが対象)複数の認定員によって、それぞれの項目について点数が加点される仕組み。
総合得点によって三ツ星評価が与えられる。評価結果は各社工務店のホームページなどで宣伝材料として「星付き工務店」をうたうことができるほか、ホームリサーチのホームページからも星付き工務店として紹介される。
ホームリサーチ代表取締役の久吉崇敬さんは、「住宅は一人ひとりにとって一生の買い物。見える化を進め、生活者の不安を取り除くのは必須だ。住宅業界はそれに応えられるよう変わっていかなければならない。今はそのための仕組みを構築している段階。評価方法については指摘もあり、今後は公開できるものは公開していく。トップ3は三ツ星工務店にしたいと考えているので、勉強会などそのための支援制度もあわせて充実させていく。厳しい意見もどんどん寄せてほしい」と展望を語った。
次回のグランプリについても参加受付中。詳細は同社ホームページにて。
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