公益財団法人LIXIL住生活財団(東京都江東区)は、「第5回LIXIL国際大学建築コンペ」の開催を決定した。今回は世界各国の指名大学から、「厳しい寒さを楽しむ家」(HOUSE for Enjoying the Harsh Cold)をテーマに、サステナブル建築の提案を募る。最優秀案に選ばれた作品は、北海道大樹町にある研究施設「メム メドウズ」内の敷地に建設される。
「第4回LIXIL国際大学建築コンペ」の最優秀賞受賞作品であるカリフォルニア大学バークレー校の「NEST WE GROW」が、同施設に竣工した。「プロダクティブ・ガーデン──大樹町を五感で味わう空間」をテーマに募集された作品。コンクリート壁面の土のブロックでは、トマトや大根、カボチャなどの深い根をもつ野菜、木のフレームから吊り下げられたプランターでは、キュウリやナス、キャベツなどの浅い根の野菜を育てることが可能。北海道の気候に対応するため、ファサードと屋根にポリカーボネート波板を使用することで、植物に自然光を届けるとともに、寒い季節に空間を暖めて植物の育成期間を長くしている。
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