LIXIL(東京都千代田区)は2015年4月1日から、安定収益力のある成長と住生活産業のグローバルリーダーを目指して、4つのテクノロジーカンパニーと日本国内の販売・サービスを行う計5カンパニーからなる新しい事業モデルをスタートする。
ねらいはグローバル化の加速、世界レベルでの人材活用、カンパニー間のシナジーによる強みの最大化ーーの3つ。
具体的には、基本構造を次の5つのカンパニーに移行する。
・LIXIL Water Technology(LWT):水まわり事業
・LIXIL Housing Technology(LHT):サッシ、インテリア、エクステリア事業
・LIXIL Building Technology(LBT):カーテンウォール、ビル内装事業
・LIXIL Kitchen Technology(LKT):キッチン事業
・LIXIL Japan Company(LJC):日本向けトータルソリューション事業
これを効果的に実現するため、日本政策投資銀行との共同出資による持分法適用会社であるドイツの水栓金具メーカー・グローエグループを当初計画より早めて来年4月1日付けで連結子会社化する。
新事業モデルのなかでも特徴的なのは、近年のM&AによりLIXIL傘下に入ったアメリカンスタンダード社やグローエグループらとともに「LWT」を立ち上げることだという。指揮系統を世界統合することで意思決定・効率経営・シナジーを加速させ、売上高約6200億円、営業利益10%以上を見込む。
なお主要ブランドである「GROHE」「AmericanStandard」「JOYOU」「LIXIL」「INAX」は存続する。
「LJC」については現在の構造を継続。リフォーム市場に重点を置きながら、各カンパニーとシナジーを生み、専門性の強化と製品・サービスのトータルソリューションを目指す。
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