エイブル(東京都港区)は高齢世帯向けに、いま住んでいる大きな家を需要の高い子育て世代に賃貸として提供し、自身は同じ敷地内に終のすみかとなる住宅「HANARE(はなれ)」を建築する新提案をスタートした。
「はなれ」は(1)既存住宅を貸し出して家賃収入を得る、(2)安心・安全なユニバーサルデザイン、(3)スケルトン・インフィル——の3つのポイントに配慮して開発した木造APS工法の平屋建て(長期優良住宅仕様)。
内部は、ユニバーサル仕様のコンセント・スイッチやサッシ、1616サイズの広い浴室、段差の解消、畳コーナー、緊急通報システムなど、高齢者が住みやすい工夫を盛り込んだ。
また万が一空室となった場合でも、国土交通省が推奨する住宅借上げ制度やリバースモーゲージ、同社およびグループ会社のサブリースなどの利用を検討してもらうことで賃貸経営を支援する。
本体価格は延べ床42.23m2で税別750万円。
資材は住友林業(東京都千代田区)、CAD・積算システムは日本電気(東京都港区)のクラウドサービスを利用。施工はアップルピンシステムズ(大阪府大阪市)とE・M・LUMBER(神奈川県相模原市)が各地域の工務店に技術指導を行うとともに、日本建築士連合会の専攻建築士による設計・工事管理・建築を実施する。
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