みやじまなおみ
はじめまして。昭和女子です。
「こんど『40代主婦の探し物』っていう内容でコラムを書くことになったんだよね」(私)
「ああ、最近、物忘れがひどくなってきたって話?」(友人A)
「そういえば、私、この間、財布をなくしちゃってさあ」(友人B)
「え、うそ。私なんて、主人に買ってもらった指輪なくして。まだ主人には内緒なんだけど」(友人C)
「いや、そうじゃなくて」(私)
「そうじゃないって、何なのよ」(友人A)
「ちょうど私たちぐらいの年齢って、昭和40年代の古き良き頃に子ども時代を過ごしたじゃない?」
「うんうん」(友人B)
「今と比べると暮らし方も違うし、家にあるものも、その価値観も違うし」
「あ~、わかる。当時は電話なんてぜいたく品だったから、わざわざカバーかけて、レースの座布団敷いて、大事にしてたよね」(友人C)
「そうそう、うちもクーラーにカバーかけてたわ。そのクーラーも家具調でさあ。なんか懐かしいね」(友人A)
「ねえねえ、テレビにもカバーかかってなかった?」(友人B)
「かかってた~~!」(全員)
「そういうこと。そんな昭和の暮らしや人との付き合い方なんかを思い出しながら、昭和の感性で住宅を語っていこうっていうコラムなのよ。そこから今の住宅にも目を向けてもらって、読んでくれたプロの方たちに『そういえば、こんなコーナーを復活させたら面白いんじゃないか』とか『昔はこういうところを工夫していたな』とか、とにかくいい家づくりの参考にしてもらえたらって趣旨なの」
「ふ~ん、なるほどね~」(友人たち)
というわけで、住宅素人に何が語れるか(何が飛び出すか!?)わかりませんが、電話やクーラーやテレビにカバーをかけていた時代にタイムワープし、ゆるい思い出話をゆるゆると書かせていただければと思います。
これからしばらく、お付き合いをよろしくお願いいたします。
みやじま・なおみ miyajima naomi 主婦ライター。有名人・著名人のインタビュー原稿を請負うほか、編集ライターとして40冊近い書籍の執筆に携わる。神奈川県横浜市の一戸建てで、家族5人、昭和40年代を過ごす。
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