建材商社のナイス(本社:神奈川県)は3月14日、東北地方の流通拠点となっている仙台物流センター(宮城県多賀城市)で、津波により建物・設備の被害を受けたと発表した。被害の詳細は調査中だ。
同社の東日本の事業拠点については、一部で通信回線の混乱が続き行動範囲も制限されていることから、まだ物的被害の全容がわかっていない。ただし「従業員の安否だけは全員確認。人的被害はなかった」(広報部)という。
現在は避難所にいる従業員も含め、安全・生活の確保を優先している状況。並行して各事業拠点エリアの被害調査も進めていくとし、被災地へ専門スタッフが向かっている。が、輸送ルートがまだ見えず、建物診断などによる具体的な需要把握もこれからで、今後の建材・設備の供給体制は「非常に読みにくい」(同)としている。
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