大建工業(大阪府大阪市)のロックウール化粧吸音板「ダイロートン」が今年9月で発売から50周年を迎えた。
1964年、経済の急成長にともなって都市部で高層ビルや地下街が建設されるなか、日本で初めて建築防火材料認定を受けた天井材として湿式による「ダイロートン」の製造・販売がスタート。
1977年には一般住宅向けにデザイン性を備えたタイプを開発し、表面に釘頭が見えない本実加工品が登場した。その後、1990年代後半にシックハウス症候群が問題視され始めると、ホルムアルデヒドの吸着機能を付与。当時の健康志向や品確法の施行などとあいまって、多数の大手住宅供給会社で採用されるようになったという。
現在、住宅用天井材として販売する「ダイロートン健康快適天井材」は吸音・調湿・消臭性能を発揮。今後は、技能工不足に対応するため、少ない部材で施工手間・コストを削減しながら耐震性を確保できる工法の開発を進めていくとする。
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