経済産業省は9月22日、「建築物の断熱材」に関するJISを改正した。住宅用ロックウールとグラスウール断熱材だけを規定していた従来のJISに、発泡プラスチック断熱材や有機繊維断熱材を追加して規格を統合した。
建築物に使用される断熱材は、これまで複数の規格で規定されていた。今回、住宅用ロックウールとグラスウール断熱材のJISをベースに、有機繊維断熱材を新規追加し、発泡プラスチック断熱材のJISを統合した。
性能の表示方法も変更した。製品の熱性能は熱伝導率で規定。従来利用されていた熱抵抗値は、熱伝導率と製品厚さから算出したものを、熱伝導率と共に併記する。
熱性能測定平均温度もこれまで素材により異なっていたが、摂氏23度に統一。規格を統合し、建築用断熱材の定義を明確化することで、性能の比較がしやすくなり、性能の競争を活性化させる。
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