アイカ工業(愛知県清須市)は、外壁タイルのはく離による第三者への被害を防止するため、経年変化した外壁タイルに、強靭な無溶剤ウレアウレタン樹脂を塗布する「ダイナミックレジン タフレジン クリアガード工法」を開発し、このほど販売を開始した。
タイル張りやモルタル施工の外装仕上げ材は、経年変化によってはく離が生じる危険性がある。数年前には東京都内で外壁はく離し、通行人が負傷させるという事故が起きている。従来、タイル張りの外壁には、水系アクリル樹脂の塗工によって補修が行われてきたが、塗膜強度に課題があった。これに対して、ウレアウレタンは、塗膜強度はあるが、耐候性、意匠性に難があるとされていた。同社では独自の樹脂設計を駆使し、高い透明度と長期的な美観保持機能を持たせたとしている。
同工法は、独立行政法人都市再生機構の外壁複合補修層の補強強化確認試験に適合している。
住宅ビジネスに関する情報は「新建ハウジング」で。試読・購読の申し込みはこちら。