YKK AP(東京都千代田区)は10月、戸建て住宅における窓の搬入作業をサポートする「マドラク・リフト」を発売する。
従来より約2倍近い重量になっている最近の高性能窓は、とくに2・3階への荷揚げ時に落下・損傷のリスクをともなう。そこで、人手不足が進む建築現場において作業の効率化・省力化を図りながら、安全安心な作業環境を確保するツールとして開発した。
積載荷重は80kg以内で、引違い窓の場合は1度に4枚までの荷揚げが可能。リフトを利用することで、2・3階いずれの場合も2人の作業員で安全かつ効率的に窓が搬入できる。一方これを手作業で行うとなると、1枚ごとに運び上げなくてはならず、2階へは4人、3階へは6人の作業員が必要になるという。
荷台にはスライド台車を採用し、窓の取り出しをスムーズに。指はさみ防止機構により、荷台と昇降レール間の指はさみ事故の発生を防止する。
また、リフトの両側には補助冶具として枕木(アルミ部材)を設置することで確実に固定。付属のキャリーボックスには、配線コードやウインチを入れて持ち運ぶことができる。
家庭用AC100V電源で稼動し、上昇速度は空荷時14m/分ほど。荷台サイズはW1xH1.292xD0.247m。
32万8000円。
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