伝統木構造の会(事務局:東京都)は復興支援プロジェクトの第1弾として、避難所の目隠しや仮設トイレの仕切りに使う木製パーテーションの製作を、大工・工務店をはじめとする全国の建築関係者に呼びかけている。
木製の枠に無垢の板をはめ込んでつくる簡易な目隠し。1枚のサイズは巾900×高さ1800㎜で、視線を通さず風を通すよう目透かしの方法を工夫している。使用後はすのこや下見板などに再利用することが可能だ。
この呼びかけを受け、三重県の木材団体では市民参加で県産材のパーテーションをつくるイベントを開催。でき上がったものを同会に提供するなど、支援の輪が広がっている。
パーテーションは、長野県塩尻市を中継基地として現地に搬送する計画。材料調達から製作、塩尻市までの運搬は協力者が自費で行い、現地までの搬送は同会会員がボランティアで行う。計3000枚が目標で、すでに宮城県に500枚を搬入。本日4月26日には岩手県に約1000枚を搬送し、明日27日には釜石などの避難所に届く予定だ。
同会は今後、このパーテーションを利用したバイオマストイレブースの提供も検討する。担当の信州事務局では「現時点で約300枚のストックがあるが、現地の需要を見極めたうえで、引き続き製作を行っていきたい」(三浦保男事務局長)としている。
問い合わせは担当の信州事務局電0263・52・6117まで。
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