国土交通省は9月11日、宅地建物取引士の法定講習の充実に向けた報告書をまとめた。「宅地建物取引士の使命と役割に関する事項」を新たな講習科目として設定し、第1番の講習科目として位置づける。コンプライアンスとリスク管理の重要性を認識した業務執行と高度化・多様化する消費者ニーズに対応した実践的な知識・能力の習得を徹底する。
新科目では、不動産取引業務における中核的な役割としての宅建業者の責務や、今後増えていくことが予想される中古住宅流通促進のための事業者間連携に関する項目などを盛り込む。
科目の追加にあわせて、講習時間を1時間増やす。具体的には、現行の法定講習実施要領に定める講習時間を「おおむね5時間」から「おおむね6時間」とする。
講習科目、講習時間が増えることをうけ、受講料の限度額も1000円程度引き上げる方針。
今年6月18日に成立した改正宅建業法で、宅地建物主任者は宅地建物取引士に「格上げ」され、コンプライアンスの徹底が求められている。
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