米国の建築家フランク・ロイド・ライトの建築デザインの考え方を反映させた住宅「オーガニックハウス」を会員制で提供する日本オーガニックアーキテクチャー(愛知県名古屋市、平松義久社長)は、同社がオーガニックハウスとして認定した住宅を対象に、売却時に最大で200万円の価値保証金を支給する経年価値保証制度を10月以降に引き渡す物件から開始する。経年変化で損なわれる市場価値を現金でカタチにして提示する取り組みだ。
同社は米国・フランク・ロイド・ライト財団との提携で、一定の条件を満たす住宅をオーガニックハウスとして認定している。引き渡し5年を経過し、所有者の不可抗力(疾病、転勤)で手放すことを余儀なくされた場合、新築時に提示した保証金を支給する。金額は新築時の請負金額に応じて、100万円、150万円、200万円の3段階で設定。
支給の条件には、メンテナンスにかかわる条項もある。オーガニックハウスとしての価値を維持するため、設備変更など以外のリフォームやリノベーションを行う場合は、同社の加盟店が、本部の監修のもと行う。加盟店以外が改修を行った場合は、保証の対象外となる。加盟店にとっても将来的なリフォーム受注につながり、所有者だけでなく、加盟店にとってもメリットがある。
同社は、デザイン性を確保するため、大開口を取ることができる木造ラーメン構法と軸組構法を組み合わせた独自工法(「FG-F工法」)も開発。同工法は日本住宅・木材技術センターの木造住宅合理化システム認定を取得している。
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