岩手県は4月18日、応急仮設住宅の建設事業者の公募を開始した。福島県に続く2県目。受け付けは5月2日まで。このルートで2000戸以上の建設を予定している。
応募の条件としては、県内に本店または営業所を有する事業者であること(グループの場合は条件を満たす事業者が1者以上含まれること)、元請として住宅(共同住宅含む)の新築工事の施工実績を5戸以上有すること(グループの場合は1者以上が単独で満たすこと)などが挙げられている。
募集する仮設住宅の広さと価格は、1DKが6坪で価格が225・8万~275・9万円/戸、 2DKが9坪で価格が293万~358・1万円/戸、3Kが12坪で価格が355・5万~434・6万円/戸。
価格の下限はないが、原則この価格を越えてはならないとされている。
設計仕様については、事業者が県と協議のうえ設計図書を作成、その内容が仕様基準に適合し、敷地条件等に照らし妥当かどうか、県の確認を受けること、とされている。
仕様基準については現段階で示されており、県産材(県内で生産、加工または製造された資材)とするよう努める、と明記することで、県産材の活用に配慮した。
一方で、輸入住宅ユニットを活用した仮設住宅にも門戸を開いている。
岩手県ではこれまでプレハブ建築協会に応急仮設住宅を発注し建設を進めてきたが、用地確保の難航もあり建設が遅れている。