静岡で地盤調査・地盤改良を行うグラウンド・ワークス(静岡県袋井市、山下英俊社長)は5日静岡県浜松市で、木の家づくりと暮らしを発信する季刊誌「チルチンびと」(風土社刊)の山下武秀編集長を招きセミナー「チルチンびと編集長と考える、地域工務店だからできる「価値」ある暮らしの提供」を開催。地元の工務店・設計事務所など約100名が参加した。
山下氏は、「バブル崩壊後に育ち、就職氷河期を経験した」現代の30代子育て世代の施主層について「戦後最も洗練された施主層が台頭している」と分析。彼らは大量消費社会に馴染まず「自分の生活スタイルや時間の使い方を意識的に選んでいる」「質素だが、生活の質が高い」とした。
セミナーでは同誌に掲載された近年の住宅事例とその施主のエピソードを紹介しながら、その共通点として「これからの変化の時代に生き残るために、子供に生活の根本を学べる教育の場としての家を求めている」と指摘。参加した工務店らに対しても「こうした施主を理解できる素養を身につけてほしい」と促した。
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