エプコ(東京都足立区)と日本IBM(東京都中央区)は、エネルギー・マネジメントやくらし支援分野で提携すると発表した。エプコの「ぴぴパッ!」などのサービスと日本IBM のサービス・デリバリー・プラットフォーム(SDP)を連携していく。電力小売分野でのエネルギー・サービス市場の拡大を目指し、HEMSなどのデータを活用した新規ビジネスの創出を念頭においている。
両社は今後、HEMSのデータや天候情報、節電方法の提案に対する対応パターンの実績をもとに、個々の生活者の状況に応じた節電アドバイスや見守りサービスなどワン・ツー・ワンでのコミュニケーションを展開していく考え。「ぴぴパッ!」の機能拡張には、日本IBMの次世代クラウド・プラットフォーム「IBM Bluemix」を活用していくとしている。第一弾として、電力小売事業参入企業に向けたパッケージ「電力小売事業者向けユーティリティサービス(仮称)」を10月に提供開始する予定。
エプコの「ぴぴパッ!」は、気象予測や電力の消費予測、太陽光発電の発電量予測、蓄電池の状況などをもとに節電アドバイスを行なうウェブサービス。同社が6月に取得したアルゴリズム特許を活用している。日本IBMのSDPは、仕様の異なるHEMSやBEMSなどのデータを統一したフォーマットで収集し、サービスプロバイダにAPIとして提供するプラットフォーム。
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