パナホーム(大阪府豊中市)はこのほど、宮城県石巻市による復興公営住宅(公募型買取市営住宅)の事業者公募「新渡波西(しんわたのはにし)A地区」において最優秀応募者に選定された。
この事業は、市が所有する新市街地の指定街区において復興公営住宅の整備計画案を募り、選ばれた民間事業者が設計・建設した建物を市が買い取って被災者への早期供給をはかるもの。
同社は、862坪の敷地に木造軸組構造の戸建て9棟(2階建て4棟、平屋建て5棟)と長屋2棟(2戸1棟、4戸1棟)を計画。大半の居室を南向きとし、吹き抜けや天窓の工夫により自然の光・風を取り込む間取りを提案。街区の中心には住民の交流スペースやマンホールトイレ、かまどベンチといった防災対策も盛り込んだ。
今後は、石巻市との契約締結を経て2015年1月の着工、同8月の引き渡しに向け事業を推進。東北産材を積極的に使用し、被災地の建設業者との協力体制を構築して雇用促進にも貢献していくとする。
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