厚生労働省は4月8日、東日本大震災被害に寄せられた義援金の配分を検討する「割合決定委員会」(会長:堀田力さわやか福祉財団理事長)を開催、配分の目安を決めた。
目安は以下のとおり。
1 死者・行方不明者1人につき35万円
2 原発から半径30キロ圏内の世帯と住居全壊の世帯に35万円
3 半壊の世帯に18万円
この目安はあくまで国が示すもの。今後、義援金は被災した15道府県に配分され、各道府県が独自に「義援金配分委員会」を開催して、国の目安を参考に配分対象と金額を確定。それに基づいて市区町村が被災者に配る。
このため、各都道府県で実際の配分額は異なる可能性がある。すでに被災地から「世帯で一律にするのではなく、世帯人数に応じて配分してほしい」といった声があがっている。
4月6日までに日本赤十字と中央共同募金会に寄せられた義援金は1283億円。厚労省によると、現時点の被害から計算すると配分総額は500億円強だが、被害額の把握に伴い大幅に増える見込みという。
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