共働き世帯の暮らし方を長期的に調査・研究する旭化成ホームズの「共働き家族研究所」は6月、30~40代の共働き・子育て夫婦を対象に「妻の家事ハラ」に関する実態調査を行った。
夫の家事参加率が高まる一方で、夫が行う家事に対して妻がダメ出しをする行為を「家事ハラ(=家事ハラスメント)」と定義し、その内容を聞いた。
全体の9割超が、夫が家事を手伝ったことがあると回答。「よく手伝う」47.2%、「たまに手伝う」46.2%と、日常的に夫が家事参加をする世帯が多かった。
夫に妻から家事ハラを受けたことあるか聞くと、「ある」は65.9%。このうち「必ずある」と「よくある」の合計は23.8%だった。
妻の家事ハラを経験している夫婦それぞれに夫婦仲を聞くと、どちらも8割以上が「仲が良い」と回答。家事ハラが必ずしも夫婦の仲に決定的な影響を及ぼしている訳ではないとした。
家事ハラを受けた(した)ことがある家事は、夫・妻ともに1位は「食器洗い(夫=50.8%、妻=39.0%)」、2位は「洗濯物を干す(夫=35.4%、妻=38.3%)」。
夫が受けた家事ハラの内容では、「やり方が違う!と指摘を受けた」(42.6%)がトップ。一方、妻がしてしまった1位は「やり方が雑!と指摘した」(40.1%)だった。
「夫の家事」を夫婦それぞれに時給換算してもらったところ、夫は「1008円」だったのに対し、妻の査定は「804円」だった。
調査期間は2014年6月20~23日。調査対象は30~40代の子育て中(末子6歳以下)で、妻がフルタイムの共働き夫婦1371人。
なお、今回の結果をドラマ風に再現したムービーが視聴できるサイト「妻の家事ハラ白書」も公開している。
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