防災環境住宅組合　工務店の経営継続を支援　新潟・中越の教訓生かす

　日本防災環境住宅普及振興事業協同組合（新潟県柏崎市）は、今後、東北・北関東の比較的被害が軽微な地域から住宅の復旧が始まるのを見据え、被災地の工務店に対する支援を本格化する。

　同組合の丸山正栄会長は、新潟県中越地震・中越沖地震と２回の大きな地震を経験。このとき得た教訓を生かし、被災した工務店の再起をバックアップする。混乱した状況のなかでどう動き、どう危機を乗り越えたかを実践的にアドバイス。行動を起こす糸口にしてもらいたい考えだ。

　支援内容は大きく分けて２つ。１つが経営・営業支援で、求めに応じてセミナーを開催しながら情報発信。復旧工事の受注にあたって注意すべきポイントを伝えていくほか、営業機能が低下した工務店のためにチラシなどのツール類を提供する。

　もう１つが工事支援で、被災地の仲間を手伝いたいという会員の声がすでに数多く寄せられていることから、連携がうまくいくよう間に立って調整を図る。条件が合えば、現地に住み込んでもらいながら工事支援ができるように段取りを整える。