集成材によるオーダー造作部材の加工を請け負うティー・エス・シーは、新たに工場敷地内に低温乾燥機を導入し、4日関係者に公開した。
同社が主力として扱うのは輸入材だが、2010年10月以降「公共建築物木材利用促進法」の施行により県産材を指定した物件受注が増えている。一方で国産材
を加工する場合はJASが求める造作材の含水率基準が得にくいため、自社内で乾燥機導入を決めた。
導入したのは三幸林産が開発した低温乾燥機「オールドライ」。板材であれば1~2週間程度で含水率15%以下に乾燥でき、フル稼働すれば月産約25~30立米分の処理が可能。釜に余裕があれば外部からの委託乾燥にも応じるという。