エヌ・シー・エヌ(NCN、東京都港区)は7月2日、NCN本社にて、「耐震住宅100%キャンペーン!」を開始したことを発表した。東京工業大学AESセンター(先進エネルギー国際研究センター)との共同プロジェクト。キャンペーンはその一環。あわせて、「あなたの残したい建物コンテスト」と題し、耐震化が必要と思われる旧耐震基準の建物の中でも、残したいものを一般募集する。
国土強靭化基本計画では、未だ耐震化が不十分な住宅が約1000万棟存在し、そこに住む約2000万人の住民が地震による倒壊死の危険にさらされているという事実をうけ、2020年までに耐震化率を95%にするという高い目標が設定されている。
同社の田鎖郁男社長は、「プロジェクトとキャンペーンを通じて、地震による被害から一人でも多くの命が救えるよう、また、資産である住宅を倒壊から守れるよう、現状の早期解決を目指すべく全国200以上の工務店と活動を強化していく」と語った。同社の培ってきた構造計算による耐震住宅を全国で供給するとともに、加盟工務店でもウェブサイトやポスターなどで周知活動をはかり、耐震化の必要性をあらためて啓蒙・促進していくとした。
あわせて開催される「あなたの残したい建物コンテスト」は、「耐震住宅100%」を広く一般に認知させる活動の一環。老朽化が進んで取り壊しが予定されている建物、耐震強度が不足しており危険と思われる古い建造物などで、思い出に残る建物や後世に残すに相応しいと思う建造物を一般募集する。選ばれた建物は実際に耐震改修を行い保存する予定で、広く耐震化の意義を訴えるのがねらいだ。応募条件などの詳細はキャンペーンサイトから。応募期間は8月31日までで、応募した人にはプレゼントも。
また当日は、「日本で最も強靭でしなやかな人物」として、プロスキーヤー・冒険家の三浦 雄一郎さんが登場。「初代耐震大使」に任命され、同社の「耐震住宅」の普及活動の啓蒙に活動していくという。
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