長野県建築士会と長野県建設労働組合連合会は3月25日~31日までの1週間、長野県北部の地震により被災した栄村で、住民のための住宅相談を行う。
県からの要請によるもので、14人の建築士と7人の大工を毎日派遣。複数の班に分かれ、被災した755棟の住宅を一戸ずつ巡回する。建て直しや修理・補強の方法をアドバイスするほか、費用の目安なども説明。具体的な情報に踏み込んで伝えることで、生活再建の足がかりとしてもらいたい考えだ。
同村では応急危険度判定が終了し、避難指示も一部を除いて解除されているが、家の復旧のめどが立たないためいまも800人近くが避難所生活を続けている。壊れた家は直せるのか、費用はどのくらいかかるのか、その間の生活はどうすればいいのかなど具体的な情報が乏しく、今後に向けた判断ができない状況だ。
長野県建築士会は今回の住宅相談にあたり、ほぼ全域から会員の協力を得ている。またJIA長野県クラブも協力を申し出ていることから、現地に派遣できる人員はさらに増える見通しだ。
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