6月7・8日に東京・代々木公園で開催される「エコライフ・フェア2014」(主催:環境省)に、国産スギからつくった木質材料・CLTを構造材に使ったエコハウス「Fun to Shareハウス」が公開される。
CLTは「クロス・ラミネイティド・ティンバー」の略で、ひき板を並べ、層ごとに板方向が直交するように重ねて接着した大判パネル。寸法安定性、断熱性、遮音性、耐火性に優れ、コンクリートから木質への置き換えが可能な材料として注目され、ヨーロッパで普及が進んでいる。
またCLTの建物は、耐震性、施工性(施工のしやすさ・はやさ)や、鉄筋コンクリートと比べた際の軽さ、CO2排出量削減効果も大きな魅力とされる。ただし、日本国内ではまだ施工事例がほとんどなく、基準等の整備が待たれている段階だ。
「Fun to Shareハウス」は、今年5月16〜18日に開催された「第9回ロハスデザイン大賞2014新宿御苑展」(主催:ロハスクラブ)で公開されたもの。これをエコライフ・フェア2014に移設し、多くの人にCLTによる建物の可能性や優位性を知ってもらうねらいがある。
・躯体デザイン・設計・施工:エヌ・シー・エヌ/銘建工業/YKKAP/適材適所の会
・制作協力:TOTO/大建工業/東京ガス/日産自動車/ニチコン/フォーアールエナジー/国土緑化推進機構
・設計監修:播繁氏
■エコライフ・フェア2014
期間:6月7日11:00〜17:00、8日10:00〜17:00
場所: 都立代々木公園(ケヤキ並木・イベント広場)
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