「朝日 住まいづくりフェア2014」が本日から3日間、東京ビッグサイト(東京・有明)で開催されている。出展企業は約300社。アミューズメント性の高い提案が目立った。
輸入車の展示を兼ねる「ガレージングEXPO」の併設開催にあわせ、主にリタイア世代中心に訴求効果の高い「趣味空間」づくりとしての住まいづくりを提案する企業が多数出展している。実行委員会事務局長の堀正人さんは、住宅取得希望者の二極化が進んでいると指摘、「消費税増税直後の負担増に不安が広がる中、今回は例年より、大小を問わずこだわりをもった技術や製品を持つ企業が集まった」という。
プールカンパニー(プロスパーデザインプール事業部:東京都中央区)は、仏デジョユ社のプールの販売・提案を行う。年間1万4000基生産するというデジョユ社のプールは従来のプールより施工が簡単で、およそ550万円から導入することができるという。シニア世代が孫や子ども夫婦を呼ぶ際に喜ぶ家にしたいという声や、健康のためあるいはリハビリのための運動の場所として活用したいという層などを中心に、利用ニーズが高まっているという。また、ワンランク上のパーティを開きたいという要望もあり、設置場所を限定されないこともあって都心でも採用したいという声もあるとのこと。
加倉井久美取締役は、「家族や仲間内で集まってにぎわう、のんびり楽しむといったヨーロッパ的文化のマインドも、この製品と一緒に提案できたら」と話し、「家で楽しむ」暮らしを拡大していきたい展望を語った。
シミュレーションゴルフの国内シェアで7割を占めるというゴルフゾンジャパン(東京品川区)は、「趣味空間」として、同社製品の新築時のビルトインスペースを提案する。営業部の須本太一郎さんは、「従来はフィットネスクラブやホテルなど商業施設での導入が主な設置場所だったが、個人で利用したいという方が非常に増えている」と話す。シミュレーションゴルフだけでなく、ホームシアターやカラオケなど多目的に利用できるため、家族や友人たちで集まれる場所として活用可能なことが人気の要因ではないかとした。ほかにも、マンションの共用部に導入したいという声も高まっているという。
事前登録で入場費無料。昨年度の来場者数は約3万2000人。
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