国土交通省が5月30日発表した4月の新設住宅着工戸数は、前年同月に比べ3.3%減の7万5286戸だった。減少は2カ月連続。消費税率引上げに伴う駆け込み需要の反動が現れた。ただ、季節調整後の年率換算値は90.6万戸で、前月比1.3%増と戻した。
利用関係別にみると、持家は16.1%減の2万3799戸と3カ月連続で減少したが、季節調整値は前月比4.0%増だった。分譲住宅は、一戸建住宅は1.7%増の1万737戸で、4カ月ぶりに増加したが、マンションは16.9%減で、全体では3カ月連続の減少となった。
貸家は12.0%増の3万1177戸と14カ月連続で増えた。季節調整値も前月比2.8%増だった。
前回の消費税率引き上げ時の1997年4月は、前の年の同月比で9.3%減だった。今回の反動はそれに比べると揺るやか。
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