インテリックス(東京都渋谷区、山本卓也社長)とスターマイカ(東京都港区、水永政志社長)は、マンションリノベーション事業で提携する。共同の取り組みによるリノベーションマンションの第1弾を27日より販売開始した。
今回販売する物件は、南青山の5階建てマンションの1室で、建築年は1981年。現代のニーズに合わせ2LDKを1LDKに変更。あわせて「どこでもウォール」という仕切り壁で、シングル、DINKS(子どものいない共働き夫婦)など、生活スタイルにあわせ変化させられるフレキシブルなスタイルを提案する。18坪(59.53m2)、価格は一戸4680万円(税込)。まずは物件ベースで共同開発を図り、今後2社のノウハウと強みを生かし、共同の取り組みの幅を広げていきたいとした。
インテリックスの山本社長は、中古マンションの販売戸数や新築戸数についてデータを紹介しつつ、中古マンション市場が安定した市場であることを説明。約5年で20%程度と(新築マンションのそれと比べ)増加率が低く、注意を欠くことはできないとするものの、日本はすでに世帯数を上回る住宅戸数があることに触れ、成長が確実視される市場であるとした。また、住みながら内装を改装している日本人はほとんどいないとし、新たに中古マンションを売り出す上では、現代のニーズに合わせたリノベーションは必然でもあるとも語った。
スター・マイカの水永社長は、これまでの日本は新築だけを好んできたが、若い世代を中心に中古が普通になっていると前置き。また、自分なりにカスタマイズして利用したいというDIY的なニーズもあるとし、時代と文化の変化による2つの背景が、現在のリノベーション人気の要因であるとした。加えてリノベ市場は現在、中小規模の業者が乱立する市場であるとし、この状態はあまりエンドユーザに対し適切な状態ではないとも話した。今回インテリックスと共同で開発を行うことで、優れたアフターサービスや高品質でより低価格なリノベーションマンションを提供できるようになることを期待していると話した。
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